テニスラケットのガットの張り上がりが何故お店によって違うのか?!その差はいったい何?!




どうもスポスペです。

テニスは他のスポーツと違い、テニス用品を買ってもすぐに始められない特殊なスポーツだと思っています。

サッカーや野球などは、必要な物を買ったらすぐに始められるのにテニスは始められない。
(硬式テニス・軟式テニス・バドミントン・スカッシュも含めて)

それはやはり「ガットを張り上げてから使用する」からです。

そんなガットの張り上げの話ですが、お店に来たお客さんからよく聞かれてたのが、

「違うお店で張った時より硬かったんだけど・・・」
「違うお店で張ってもらった時より打ちやすかったよ!」

など、いろんなお声を頂きました。

何故こんなお声をが出てくるのか。

重要なのはストリンガー

張り上がりの感覚に差が出るのは、1番はストリンガーと言ってもよいでしょう。

実際、今では大半の方は知っていると思いますが、ガット張りはストリンガーとお店が所有しているストリングマシンによって仕上がりが左右されます。

それが決して悪いことではありません。

お店によって各々の個性と呼ぶべきものですし、個人によって張り上がりが「合う/合わない」があるのですから。

とりあえず「打てたらいい」ってだけの人にはどうでもいい話ですが、ある程度テニスを楽しんでいる人は気になるポイントですよね。

そして一番大事なのは自分の感覚に合ったストリンガーを探すことです。

ストリンガーによって張り方も違えば張り上げにかける時間も違います。

ここでが明確な違いが生まれる差だと思っています。

お客さんからしたら、いろんな店舗を回るのがめんどくさいと言われるかと思いますが、自分のプレーに合ったストリンガーを探すのは、テニスを安定して楽しむ事ができるのですから一度探してみてください。

ストリンガーもお店の数だけ人がいるのですから全国を探すことなんて出来ません。

それでも自分の行動範囲内で探すことをオススメします。

ストリンガーはライセンスを持っている人もいれば、持っていない人もいます。

ですが、ライセンスを持っていなくても、真剣に張って得た経験でお客さんにアドバイスをする人もいるのですから残念がる事はありません。

そしてストリングマシンにも機械ですが各メーカーによって若干の差があります。

これはストリンガーにしか判らないので書きませんが・・・マシンにもグレードがあったりするのですよ。

高いのから安いのまで。これだけでもストリングマシンに差があるは、ラケットの性能と同じと考えてもらえればOKだと思います。

その他のストリングに影響を与える要因

ストリンガーやマシンは「張り上がった瞬間の差」ですが、それ以外にプレーしていてガットに影響を与える要因があります。

それが季節です。

こればっかりは年中同じような天気や気温でないので、どうしようもありません。

お店の室内でも季節によって気温が違いますし、湿度も違ってきます。

なので仕上がりにも若干影響がでますし、実際に使用する時に季節によって感覚が違ってきます。
(ストリンガーは理解している人がほとんどです)

季節によって仕上がりも感覚も変化していくモノですので、ストリンガーは基本的にアドバイスしてくれるところが多いです。

「3ヵ月で張り替えてね」と。

これは季節の移り変わりもありますが、そんなアドバイスをくれる要因はガットの寿命だからです。
(頻繁にプレーする人はもっと寿命は早いです)

張り上がった瞬間、いや張り上げている時からガットの寿命減っていっているのです。

ガットは引っぱって固定されています。

なので当然、伸びていくわけです。

伸びていくと余計な反発性や異音など様々な原因が発生しますし、ケガの原因にもなります。

お客さんに張り上げて「数回テニスをしたら凄く飛びすぎるようになった」と言われた事もあります。

それは張り上げた時のテンションが高く、伸びてテンションが下がり反発性が出てきたからです。

普通にガットの特性や気温によって変化する事を知らないお客さんでした。

この時、夏でポリガットを使用していたお客さんでしたので、すぐに伸びてしまったようです。

ガットは、基本的に張った時からテンションが下降していきます。

夏は暑くてガットが緩みやすいというのもありますし、冬になればガットは硬くなりやすい。

これを知ってるか知らないかで大きくプレーに影響されてしまいます。

なので、一般的には春と秋は同じテンションで、夏は4ポンド前後上げ、冬は4ポンド前後下げるといった調節が必要になります。
(ラケットとガットの組み合わせで大きく変わります)

全てのユーザーが3ヵ月に1度張り替えた方が良いとは言いませんが、その張り替える時期によって張り上げるテンションは変更した方が良いと言えますね。

張り上げたラケットでやっちゃいけないこと

1番社会人プレイヤーに言いたいこと・・・

真夏の車の中に張り上げたラケットを入れたままにする行為は止めろ

他にも保管方法で注意はありますが、これが1番ストリンガーとお客さん自身を悲しませる行為です。

車で移動する人でこれをやっちゃってる人は、はっきりってお金を捨ててるのとかわりません。

ガットが1番緩みやすく悪影響を与えるのが熱です。

真夏の車の中は高温になっているので、はっきり言ってすぐにガットが伸びます。

ナイロンガットでもポリガットでもすぐに伸びるので、使うときにはもう緩んでます。

特にナチュラルガットは、最悪、自然に切れていますので、是非、止めていただきたい。

経験があるのですが、ナチュラルガットを張り上げた後に、

「数時間後テニスをしに行ったら切れてた」
とクレームがあり、真夏だったので

「数時間トランクに入れてましたか?」

と聞いたら「はい」と言った人がいました。

普段からナチュラルガットを張っている人だったのに、まさか保管方法も知らない人とは思わず、絶句しました。
(無償で張り替えましたが・・・大損です。いや、利益なしです。仕入れ値バレるーw)

車に乗ってない人でも、直射日光が当たる場所には置かないようにして下さいね。

その他にもガットは水分が弱点なので、多湿の場所や雨の日のプレーは切れる原因になるので、ご注意を。